日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、青森県旧福地村(南部町)を写真とともに紹介する。
Vol.374/青森県旧福地村(南部町)
旧名川町から、次にやって来たのは旧福地村だ。馬淵川沿いを下っていくとまもなく、ひらけた田園風景が目に入った。低い山並みが連なり、緑色の田園風景が続き、山の麓に住宅が集まっている。馬淵川も八戸市街地を通り、海へ流れ出ていくので、地域的にも八戸とつながっているように感じる。また、青い森鉄道の苫米地駅に立ち寄ってみると、ちょうど列車もやってきていて、八戸行きの電車だった。調べてみると、苫米地駅から八戸駅までは、電車で10分の距離だった。やはりエリアとしても八戸が近いのだなあとあらためて感じた。
また、福地支所に立ち寄ってみると、支所も含むいろいろな団体が同じ建物内に入っているようで、ジャックドオフィスというかっこいい名前だった。その看板の上にマスコットキャラクターがいて、名前が書かれていなかったので分からなかったけれど、調べてみると「なべまる」という名前だった。ホントだ、頭が鍋の形になっている! 南部町では平成24年に、「南部町笑顔あふれる明るいコミニュケーション推進条例」が制定されていて、それをすなわち「鍋条例」と呼び、鍋を囲んだコミュニケーションなどが推進されていると。そういうことを知っていくと、いつかここで鍋をじっくり食べたいなあと思うばかりだ。