篠田の「独立」という決断について、業界事情に詳しい芸能記者はこう指摘する。

「サムデイの破産の背景には、社長を務めていた高橋裕氏があまり芸能関係者との交流に積極的でなく、営業力が弱まっていたという問題も一つの要因としてありました。篠田は17年間共に歩んできたマネージャーと二人三脚でフリーとして芸能活動を行うという選択をしましたが、そもそも芸能界とのつながりが脆弱だっただけに、相当な営業力が必要とされるでしょう。

 また、高橋氏はとんねるずのマネージャーを務めていた経歴があり、秋元康氏と旧知の中です。篠田もAKB48時代、秋元氏に育ててもらったという関係性があり、事務所の事実上の倒産が決まった後に秋元氏と再会したとの報道もありました。秋元氏のバックアップを期待してのことかもしれませんが、数多くの仕事を抱える秋元氏がどれだけ手助けすることができるのかは疑問です」

 篠田が芸能界で生き残るためには、どのような戦略を取るべきなのか。先述したように、キワどい濃厚演技に活路を見出すべきとの意見もあるが……。

「篠田は2013年7月にAKB48を卒業した後、俳優業をメインにソロ活動を始めましたが、もともと演技力に定評があったわけでもなく、これといった役にも恵まれなかった。今年出演したドラマ『離婚しない男』では、小池徹平との濃厚ラブシーンが話題となりましたが、決して演技力を評価されたわけではありません。

 また、同作への出演も本意ではなく、泥沼の離婚騒動によるイメージダウンと収入減から、腹を括って過激な濡れ場に挑まざるを得なかったという面が大きいでしょう。このままセクシー路線で売っていくのも手ですが、それでは作品の幅が狭まってしまい、先細りするのは目に見えています」(前出記者)

成功のロールモデルは、元AKBのあの人か

 篠田については、同じ「1児を育てるシングルマザー」である元AKB48の前田敦子と比較する声も多い。結婚、出産、離婚、事務所からの独立と、似たような境遇で同じような道を歩んできたからだ。