ポリエステルにアイロンをかけて大丈夫?

①アイロンをかけてOK

ポリエステル素材の服に、アイロンをかけても大丈夫です。溶けたり、縮んだりしないか心配な人もいるでしょう。しかし、ポリエステルには、熱や摩擦に強いという特徴があります。

ポリエステルは、石油から造られた合成繊維でシワがつきにくい素材です。そのため、アイロンがけをすると、すぐにシワが伸びて綺麗に仕上がりますよ。

②洗濯表示の確認が必要

ポリエステルの洋服にアイロンをかける時は、洗濯表示を必ず確認してください。もし、洗濯表示のアイロンマークにバツ印がついていたら、アイロンがけは絶対にしてはいけません。洗濯表示を無視してアイロンをかけてしまうと、ポリエステルが溶けるので注意しましょう。

ポリエステルのアイロンのかけ方とコツ

①当て布をあててアイロンをかける

Photo by Chad Kainz

ポリエステルの洋服には、当て布をあてましょう。当て布を使ったかけ方をすると、アイロンの熱を分散することができます。一カ所に熱が集中すると、生地が傷みます。ポリエステルの生地が溶けることや、テカリを防ぐことができますよ。また、ポリエステルの洋服が、熱で伸びるのを抑えることできるのでおすすめです。

熱により、当て布の色がポリエステル生地の洋服に、色移りして汚れることがあります。ポリエステルの汚れを防止するコツは、白色の当て布を使うことです。できるだけ、柄のない当て布を選びましょう。綿素材は、当て布に適しています。スムーズにアイロンをかけるコツは、できるだけ薄い綿素材を選ぶことです。

薄い綿素材の当て布は、アイロンをかけている位置を確認しやすいですよ。分厚い生地の当て布だと、アイロンの熱が伝わりずらいので気をつけましょう。ポリエステルには、汚れや匂いを吸着しやすいという特徴があります。当て布を使う時は、当て布が汚れていないか確認してアイロンをかけてください。

②装飾箇所は裏からアイロンをあてる

Photo by Lenore Edman

装飾箇所がある時のかけ方のコツは、裏からアイロンをあてることです。ほとんどの洋服には、ボタンやチャックがついています。おしゃれなデザインの洋服には、細かいビーズやパールの飾りがついていることもあるでしょう。

ボタンやビーズなどの装飾箇所にアイロンをあてると、熱で溶けることがあるので注意してください。ボタンやビーズが溶けると、ポリエステル生地の洋服に張り付き汚れてしまいます。ポリエステル生地の洋服を裏返すと、ボタンやビーズの凹凸に邪魔されずスムーズにアイロンがけができますよ。

ポリエステルにアイロンをかける時の温度は何度?

①130℃~140℃が適している

Photo by Quinn Dombrowski

ポリエステル生地の洋服のアイロンがけは、130℃~140℃が適しています。それ以上の温度だと、ポリエステルの生地が溶けるので気を付けてください。ポリエステル生地の洋服の種類によって、耐熱温度が違います。

耐熱温度は、ポリエステル生地の洋服の内側にある、洗濯表示を見て判断しましょう。洗濯表示を無視して高い温度でアイロンをかけると、溶ける恐れがあります。必ず、耐熱温度を確認した後にアイロンをかけてください。

洗濯表示についているアイロンマークの、点の数を確認しましょう。アイロンマークの点が多いほど、高温を意味しています。アイロンマークの点の数が1つの場合、110℃までの低温が上限温度です。点の数が2つなら、150℃までの中温が上限です。点の数が3つなら、200℃までの高温が上限となっています。

②低温から中温に徐々に温度を上げていく

Photo by Marco Verch Professional Photographer and Speaker

ポリエステル生地のアイロンがけは、徐々に温度を上げていくかけ方をしましょう。綺麗にアイロンがけするコツは、最初に低い温度を設定することです。

低い温度でアイロンがけして、シワが伸びにくい時は、少しずつ温度を上げていきます。最初から高めの温度でアイロンをかけると、生地が傷んだり溶けることがあるので注意しましょう。