アイドリングストップ機能のデメリットはおもに以下の通りです。
●バッテリーの寿命が早まるおそれがある
●再始動時のタイムラグによって動作に違和感を覚える場合がある
●停車時間が短すぎると、かえって燃費が悪くなることもある
エンジン再始動の頻度が増えることによって、バッテリーやその他部品に負担をかける可能性があります。また、通常使用時と比べてバッテリー交換のタイミングが早くなり、結果として割高になる場合もあるでしょう。
なぜアイドリングストップ機能は衰退したのか
近年、大手自動車会社を中心に、新しく販売する自動車のアイドリングストップ機能を廃止しています。アイドリングストップ機能廃止の背景にはおもに3つの理由が考えられるようです。
燃費基準が変化したから
カタログ燃費(国が定めた方法に従って測定したカタログに表示される公式の燃費)の計測方法が日本独自の基準から世界基準に変わったことにより、エンジン停止状態の燃費が全体の燃費数値に与える影響が少なくなったようです。
それによって、アイドリングストップでエンジンを止めたことにより節約できる燃費が少なくなり、アイドリングストップ機能を採用する意味がなくなったことが1つの理由でしょう。
車本体の燃費性能が向上したから
車の性能が全体的に上がったことにより、アイドリングストップ機能を搭載しなくても燃費をおさえられるようになったようです。
また、低燃費車購入時に自動車重量税が軽減される「エコカー減税」が受けられるようになり、環境によい車を購入する人が増えたことも関係している可能性があります。
バッテリーやエンジンへの負担が大きいから
アイドリングストップ機能は頻繁にエンジンの始動と停止を繰り返すため、バッテリーやエンジンなどの部品に大きな負担を与えることにつながります。
ガソリン代は節約できるかもしれませんが、バッテリーやその他部品の交換頻度が上がり、結果としてコストがかかる場合もあるでしょう。