この「UMP」は、事務所創業者による性加害問題の影響で、デビュー曲「Ultra Music Power」(07年11月発売)を封印することとなった彼らが、新たな代表曲を作ろうと、メンバー全員曲選びから制作に携わった意欲作。
間奏に「Ultra Music Power」のメロディが使われていたり、“前に進んでいく”という思いが込められた力強い歌詞には、「僕らは翔べる」「独りじゃないさ」「太陽」「東の空」などとおなじみのフレーズが登場します。
そして、ダンスにも旧「UMP」のエッセンスが多々含まれており(2:14-15、4:34-35など)、音楽番組でパフォーマンスを見た際は、メンバーや制作陣の思いに胸が熱くなりました。
なお、振り付けを手掛けたのは、KinKi Kidsや嵐などさまざまなアーティストのライブやMVにダンサーとして出演し、23年4月リリースのHey!Say!JUMPの両A面シングル曲「ウラオモテ」にも携わったRYOMA氏。
自身のインスタでは、「この先何年経っても踊っていけるような、そんな振付をイメージして、そしてデビュー曲へのリスペクトも込めて振付させて頂きました」「メンバーのシンメにも拘っております」(原文ママ、以下同)と裏話を明かしています。
YouTubeで公開されているMVでは、落ちサビから(4:08~)8人全員でのダンスパートになるため、旧「UMP」を知る人は一度見ていただきたいです。
「ボーイズグループダンス楽曲大賞2024」
編集部員Mが選ぶ第1位:BE:FIRST「Masterplan」
BE:FIRSTといえば、“メインボーカル”という概念はなく、全員でハンドマイクを持ち生歌でパフォーマンスすることにこだわりを持っているグループ。中でも、メンバーのSOTAくんは、デビュー前にダンスの世界大会『World Hip Hop Dance Championship』で4度優勝した経験を持つ実力者です。