車に残された傷が、イタズラによる被害と認められた場合は、車両保険を適用できるといわれています。一般的な車両保険であれば、イタズラによる傷の修理は補償対象となるケースが多いようです。
 
ただし、タイヤに穴を開けられたり傷をつけられたりするケースでは、車両保険の補償対象となりません。タイヤは地面に接触して摩耗を繰り返すものであるため、タイヤがパンクした理由が消耗なのか、事故によるものなのかの証明が難しいことが関係していると考えられます。
 

イタズラ被害にかかる費用と保険の適用基準

イタズラ被害でよくある傷の修理にかかる費用を表1にまとめました。
 
表1

被害の種類 修理費用
線傷・擦り傷 8000円〜4万円程度
バンパーえぐれ傷 1万5000円〜5万円程度
凹み傷 1万9000円〜7万5000円程度

※筆者作成
 
表1の料金は、あくまで目安の金額となっており、実際の修理費用は被害の状況によって異なるでしょう。例えば、傷が大きくなるほど修理額は高くなる傾向があります。
 
また、イタズラによる被害を車両保険で対応する場合は、保険の等級が1つ下がります。そのため、翌年の保険料が上がる可能性があるでしょう。
 
車両保険には、免責金額が設定されており、その金額は自己負担で支払う必要があります。例えば免責金額が3万円の場合、10万円の修理費用がかかると3万円は実費、7万円は保険から支払うことになります。
 

イタズラ被害にあった場合はすぐに警察に連絡!保険の利用は状況を見て判断することがおすすめ

イタズラ被害にあったら、すぐに警察に連絡をして被害届を提出するとよいでしょう。被害届を提出することで、警察がイタズラの調査をすることになり、事故証明書が取得できるとされています。
 
また、イタズラによる被害を車両保険で対応する場合は、保険の等級が1つ下がるといわれています。そのため、翌年の保険料が上がる可能性があるでしょう。保険会社と相談して、トータルで損をしない方法を選択しましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー