ネットリソースマネジメントは、ハコレコドットコムと運営する「ワークラボ函館」およびバカンと共同で、函館山混雑状況配信システムでの混雑状況配信を、1月9日(木)より開始する。
これにより、世界三大夜景「函館山」のオーバーツーリズム対策に貢献する。
取り組みの背景
函館山の山頂展望台は、函館が世界に誇る夜景の美しさを眺めるために多くの観光客が訪れる名所のひとつ。近年では、2024年3月・4月のロープウェイ利用者数が過去最高を記録するなど、オーバーツーリズムが課題になっている。
このような課題を解決するために、函館市は混雑緩和を目的とした混雑状況配信システムの整備を行い、函館市内を訪れる観光客の満足度向上を目指し、今回の取り組みを行う運びとなった。
混雑状況をデジタルサイネージやウェブサイトで配信
このたびの取り組みでは、屋上展望台、展望スペース(漁火公園)、山頂駐車場、登山道、山麓観光駐車場①・②といった函館山周辺の場所において、バカンの提供するAIカメラを用いてリアルタイムに混雑状況を可視化する。
AIカメラにて検知した混雑状況は、「大混雑」「混雑」「やや混雑」「空いています」の4つに分類。ロープウェイの山頂駅と山麓駅の混雑状況を、JR函館駅およびアクロス十字街のデジタルサイネージとウェブサイトを通じて配信する。
取り組みへの期待と今後の展開
この取り組みにより、現地を訪れる前にスマートフォンなどで混雑情報を確認できるようになり、観光客の無駄な待ち時間の不安を軽減することが期待されている。
また、訪問前からの混雑分散を促進することで、これまで以上に高い体験価値の提供と観光満足度の向上も期待できるとしている。
今後は、取得データを元に混雑状況の予測も配信予定。観光客の計画的な観光をサポートし、利用時間帯の分散やさらなる観光満足度向上、地域活性化を目指す。