「40代」と「20代」の平均年収にはどれだけの差があるのでしょうか?昇給率についても教えてください。
新入社員の給与が年々上がっている、というニュースが頻繁に報じられています。そこで新入社員の平均年収や20代と40代の平均年収の比較データを紹介します。また、昇給率が異なる形態や業界などを解説します。

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20代と40代の平均年収

国税庁がまとめた「令和5年分 民間給与実態統計調査」に基づき、年齢階層別の平均給与を表1にまとめました。
 
表1

20~24歳 279万円 253万円 267万円
25~29歳 429万円 353万円 391万円
40~44歳 612万円 343万円 501万円
45~49歳 653万円 343万円 521万円

出典:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」をもとに筆者作成
 
男性は年齢に伴い平均年収も上がっていますが、女性はほとんど差がありませんでした。年齢だけを見ると年収は高くなるものの、女性は年収の差を感じにくいのかもしれません。
 

新入社員の給料の推移

東京労働局職業安定部がまとめた「学卒者の初任賃金」によると、令和5年3月新規学校卒業者の初任給の平均額は、大学卒21万2500円(前年比1.2%増加)、短大卒20万円(前年同)、専修卒20万円(前年同)、高校卒18万3300円(前年比1.8%増)という結果でした。
 
今の40代が新入社員だった20年前のデータと比較した結果は、表2の通りで、いずれも20年前と比較すると増えていることが分かります。
 
表2

大学 短大 専修 高校
平成15年 20万円 18万3000円 18万2000円 16万5000円
令和5年 21万2500円 20万円 20万円 18万3300円
比較 6.25%増 9.29%増 9.89%増 11.09%増