ルシファー吉岡は過去6度のファイナルを経験しており、今回7度目となれば『R-1』史上最多記録を達成。寺田寛明は昨年まで4年連続でファイナルに進出しており、今年5年連続となれば、これも友近らと並に史上最多記録となる。

 また、過去に準優勝を経験しているZAZY、レイザーラモンRG、大谷健太、トニーフランク(元・馬と魚)らが順当に勝ち上がっているほか、ルシファーと並んで過去6回ファイナル出場を果たしているヒューマン中村とマツモトクラブも顔をそろえており、準々決勝は大激戦となりそうだ。

「コンビの片割れ」は躍進するか

 普段はコンビ活動をしている片割れがファイナルに進むことは珍しくない『R-1』だが、過去にコンビの両方が決勝に残ったのは2018年の霜降り明星のみ。粗品、せいやともファーストステージで敗退しているが、同年末の『M-1』で最年少優勝を勝ち取っている。

 今年、コンビ同時ファイナルの可能性を残しているのは、昨年の『M-1』ファイナリストであるママタルトと、『キングオブコント』(TBS系)で2度のファイナル進出を果たしているかが屋、それに『THE SECOND』(フジテレビ系)グランプリファイナルに出場したななまがりの3組だ。コンビ同時ファイナルとなれば、本来の彼らの主戦場である『M-1』『KOC』『THE SECOND』に向けて弾みをつけることになるだろう。

 また『M-1』とのダブルタイトルを目指すのがウエストランド井口とトレンディエンジェルたかしの2人。『M-1』『R-1』の2冠は過去に霜降り明星・粗品とマヂカルラブリー・野田クリスタルの2人のみ。井口、たかしが2人のカリスマに肩を並べることができるか。

 そのほか『R-1』予選と並行して昨年の『M-1』で準決勝まで進んでいる家族チャーハン大石、トンデコルテ渡辺、中野なかるてぃん(ナイチンゲールダンス)にも注目したい。

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 ほかにも、昨年2月にプラス・マイナスを解散した兼光タカシや『UNDER5 AWARD 2024』で各界に衝撃を与えた清川雄司、『M-1』で披露した見せ算の記憶も新しいさや香・新山などバラエティに富んだメンバーが揃った『R-1』の準々決勝。15日に大阪・朝日生命ホール、16・17日に東京・ルミネtheよしもとで決戦の火ぶたが切られることになる。

(文=新越谷ノリヲ)