中学受験で合格したら提携大学まで100%進学できますか? 中学から大学まで私立だとどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
中学受験で志望校を決める際に、附属や系列、提携大学のある学校を優先して検討する人もいるのではないでしょうか。内部進学枠があれば、高校受験や大学受験を回避できる可能性もあります。しかし、中学受験をして中学から大学まで私立に通うとなるとどのくらいの学費がかかるのか気になるところです。学費があまりにも高額な場合、捻出は決して簡単ではありません。   本記事では、中学・高校・大学まで私立に通った場合にどのくらいの学費がかかるのかを解説します。

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大学の内部進学率は高いが100%ではない

 
中学受験をして大学の附属校や系列校、提携校に通っても、内部進学枠が100%確保されるわけではありません。内部進学が可能かどうかの選考は、書類や面接などで総合的に判断されます。
 
学校が定めている一定の基準(学力、出欠状況、学校生活における活動実績など)に該当することで、内部進学の資格を得られるのが一般的です。附属校や系列校、提携校からの内部進学率の水準は高いとされていますが、中には外部の大学への進学を認める附属校や系列校、提携校もあります。そのため、内部進学ではなく、難関大学へ進学するなどのケースも決して珍しくありません。
 

中学・高校・大学まで私立に通った場合にかかる学費はどのくらい?

 
文部科学省の「子供の学習費調査結果」「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」によると、私立中学と私立高校に通った場合にかかる学費は図表1、私立大学に通った場合にかかる学費は図表2のとおりです。
 
【図表1】

私立中学校 私立高校
学習費総額 143万6353円 105万4444円
(学校教育費) 106万1350円 75万362円
(学校給食費) 7227円
(学校外活動費) 36万7776円 30万4082円