トーハンは、小型書店の開業をサポートするサービス「HONYAL(ホンヤル)」を、10月17日(木)よりスタート。
また、初の導入事例となる「はれっぱえほん館」が12月20日(金)にオープンした。
10年ほど書店がない南幌町
子ども室内遊戯施設「はれっぱ」は、子育て世代の支援に力を入れる南幌(なんぽろ)町が、2023年5月に開設した新しい施設。オープン後の1年間で目標の12万人を大きく超える21万人以上が来館した、人気スポットとなっている。
一方、南幌町では、ここ10年ほど書店がない状態が続いており、書店誘致を希望する住民の声も上がるようになっていたとのこと。
運営事業者として「はれっぱ」の運営にあたるオカモトは、別の地域で書店を経営している関係でトーハンとの取引があり、このような無書店エリアにおける公共施設内での小型書店の可能性について、お互いに課題認識を共有していたという。
そうした中、トーハンは小型書店の開業をサポートする「HONYAL」のサービスを開発し、10月17日(木)のサービス開始時に、オカモトへ導入を提案したところ、「はれっぱ」を保有する南幌町も含めて順調に合意形成が進められることに。
こうして、全国で初の「HONYAL」導入事例として、「はれっぱえほん館」がオープンすることになった。「はれっぱえほん館」のある「MINAすまいるゾーン」は入店無料。 絵本の購入は、フロア中央の受付カウンターにて受け付ける。
およそ1,000冊の絵本が揃う
開店時の絵本の品揃えは、店舗スタッフのセレクトを元に、トーハンからの在庫提案を組み合わせ、ロングセラーから最新話題作まで、およそ1,000冊を取り揃えた。
「はれっぱえほん館」の運営を担当するオカモトは、グループ全体で47都道府県700店舗以上の拠点において多角的に事業を展開している企業。
事業分野の1つに、スポーツ関連施設や生涯学習センターなど公共施設の運営があり、「はれっぱ」をはじめ全国64施設の整備・運用事業に携わっている。