▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
プロ野球審判員の年収は?
プロ野球審判員の給与は年俸制とされています。日本野球機構(NPB)の所属ではあるものの正社員待遇ではなく、個人事業主として1年単位で契約しているようです。
1軍の試合の審判員ともなると、平均年収は1000万円を超えるともいわれています。国税庁が発表している「令和5年分民間給与実態統計調査」によると年収1000万円を超えるのは給与所得者全体の5.5%しかいません。
なお2軍の試合に携わる審判員の場合は平均400万円前後といわれており、大きな差があります。
年収の内訳は、年俸750万円ほどに加え、1試合ごとの出場手当が加わるようです。出場手当は、球審3万4000円、塁審2万4000円、控え審判7000円とされており、100試合程度出場すると、球審や塁審はそれだけで200万円を超える計算になります。
しかし、2軍の試合に携わる審判員の年収が平均400万円ほどであることからも分かるように、年収1000万円を超えるのは決して簡単ではないようです。
プロ野球審判員になるには
プロ野球審判員になるためには、NPBが関東・関西で実施している「NPBアンパイア・スクール」に参加しなければなりません。しかし、スクールは関東・関西でそれぞれ64名程度しか参加できず、応募者多数の場合は書類選考が行われます。
1週間ほどの厳しい訓練の後、その中から数名の成績優秀者が「NPB研修審判員」に選ばれます。研修期間中は独立リーグの審判として活動し、最終試験となる試合で合格すると、はれて2軍の試合に出場できる「NPB育成審判員」となることが可能です。
育成審判員の年収は350万円ほどといわれており、正式な審判員よりは少ない額です。育成期間内に合格できてやっと「本契約」となり1軍の審判員ができるようになります。
しかし、すぐに1軍のみ審判できるわけではなく、本格的に1軍の試合にレギュラーで出場できるまでには、10年以上は掛かるともいわれています。