日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、青森県八戸市を写真とともに紹介する。
Vol.370/青森県八戸市
岩手県の旅が無事に終わって、いよいよ青森県へやって来た。都道府県では11県目で、ちょっとずつ中盤が近づいているかもしれない。でも、全体の進捗率はまだ2割に満たないので、序盤だと思っておいた方が、気持ちのコントロールはしやすいかも。
この日は八戸市を起点に、南部町とおいらせ町を含む7つのまちを訪れた。海を見たのは最初の八戸市だけで、あとは緑豊かな地域も多かった。
朝6時半に出発。朝は曇り空で、雨もぽつぽつ降り始めたけれど、レーダーを見て、これから向かう方向なら大丈夫だろうとそのまま行くことにした。「晴れていないこと」が久しぶりだったので、そこに新鮮さも感じられた。
八戸市では蕪島神社と葦毛崎展望台に向かった。市街地の東側に位置する太平洋沿いで、海と神社、展望台の景色もとても良かった。そして何より、道中の陸奥湊駅辺りですれ違った、朝の市場の風景に惹きつけられて、帰り道で立ち寄った。
細い道路沿いに魚屋や八百屋、花屋などが並んで、じいちゃんばあちゃんたちが元気よく会話している。