キャベツ以外の野菜についても、価格の高騰が目立っています。2024年12月16日の週における主要野菜の小売価格は、平年比で115%から最大191%の範囲で上昇しており、大根や白菜といった冬野菜にも顕著な値上がりが見られます。
大根と白菜は、それぞれ平年比で184%、185%と2倍近い上昇を記録しています。これらの野菜は鍋料理など冬場の需要が高まっていることに加え、夏の猛暑の影響で生育が遅れたことが価格高騰の原因であると予想されます。
一方で、レタスも226%と大幅な上昇を見せており、気候の影響を大きく受けた品目の1つです。これに比べて、玉ねぎは平年比115%と比較的落ち着いた価格ですが、それでも例年よりは高値で推移しています。
このように、キャベツ以外の野菜でも供給量の減少や季節需要の影響による価格上昇が確認されており、家計には負担が大きい状況が続いています。
まとめ
今が旬なはずのキャベツの高騰の背景には、夏の猛暑の影響がありました。一方で、日本ではキャベツの生産が確立されているため、供給が乱れたとしても徐々にカバーできる体制が整えられていることも分かりました。
そのため、甘みが増しておいしい冬キャベツが手頃な価格で楽しめる日は、もうすぐ訪れるかもしれません。家庭の食卓に冬の味覚を再び取り入れることができる日を期待しましょう。
出典
農林水産省 青果物卸売市場調査(日別調査)
農林水産省 食品価格動向調査(野菜)
独立行政法人農畜産業振興機構 キャベツの需給動向調査情報部
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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