EC物販事業のコンサルティングを手掛けているSIMPS JAPANは、うぐいす整骨院と協業し、5坪程度の空き家を無人型の古着店舗へ改装。

仕入れとして無在庫転売サービス「古着KING」を活用したモデル店舗、「レディース&子供服 無人古着販売所」をオープンした。

整骨院に隣接する空き家を有効活用

「レディース&子供服 無人古着販売所」は、大きな告知は行われずに9月にオープンした。地域の口コミのみで展開してきた店舗だ。

レディースと子ども服のリユース、未使用品を中心にオール1,000円で取り扱っている。店内には、常時1,500着を用意しているそう。


また、フィッティングルームもある。

同店では、1か月に1度のペースで商品の入れ替えを実施。商品の入れ替えと値札を付ける作業を行うのは、空き家のオーナー・うぐいす整骨院の長迫健一院長だ。仕入れはSIMPS JAPANより在庫を定期的に預かる形で、売れた分だけ、うぐいす整体院がSIMPS JAPANへ手数料を支払う負担軽減モデルで展開されている。

店舗オープンの背景

総務省統計局が5年に一度実施する「住宅・土地統計調査」最新調査データによると、全国の空き家率は13.8%に対して、八尾市は14.8%と1ポイント上回るペースで増えているとのこと。

整体院を構える長迫院長の周辺も空き家が多く、自身が空き家所有者であり今後の活用に不安を感じていたという。通常の店舗運営はできない。人件費もかけられない。仕入れ金や保証金なども事前に発生しないやり方で収益を上げる方法はないか。そう考えていたときに無在庫転売サービス「古着KING」に出会ったそう。

さらに、ローコストを追求するために無人店舗にすることを決意。管理はうぐいす整骨院が開いている時間のみオープンし、監視カメラを置くことで無人化に成功している。ユーザーは店内に設置されたパソコンで自ら決済するのみだ。

本業との相乗効果に期待