テイラー・スウィフト (Brian Friedman / Shutterstock.com)
テイラー・スウィフトが2年にわたって開催した「THE ERAS TOUR」がついに2024年12月に終了。世界で149公演を行い、興行収入は史上最高額となる20億ドル超。歴史的な大成功を収めた。
そんな中、環境保護活動家たちは、テイラーのプライベートジェット使用に対して批判的な目を向けていると、ウェブメディア「THE HOLLYWOOD GOSSIP」が伝えている。
約80億円のプライベートジェット
同メディアによると、テイラーの所有するプライベートジェットは、国内外の移動に適したダッソー ファルコン 7Xという機種。推定5400万ドル(約80億円)で購入され、年間300万ドル以上(約4.5億円)の維持費がかかるという。
この機体は約16人が快適に利用できる広さを持ち、豪華なシート、エンターテインメントシステム、ダイニングエリアを備えるなど、テイラーのためにカスタマイズされているという。
テイラーは2024年中、合計225時間の飛行時間を記録。80,000ガロン以上のジェット燃料を使用、768メトリックトンの二酸化炭素を排出したという。
もちろんテイラーも環境への配慮がないわけではない。テイラーはツアーによる二酸化炭素排出量を相殺するため、必要量の2倍のカーボンクレジットを購入しているという。カーボンクレジットとは、企業間で温室効果ガスの削減量や排出権を売買できる仕組みで、排出量を削減しきれない企業は、カーボンクレジットを購入することで排出量の一部を相殺することができる。
しかしこうした対応にも批判はあるようだ。ノースイースタン大学のキャラム・バレル教授は、「カーボンクレジットを購入することで問題を片付けるのは安易で怠惰だ」と述べている。要はテイラーはお金の力で解決しているだけで、排出量削減の根本的な解決にはなっていないという意見のようだ。