子どもに税金がかかるほかに重要なことは、夫の扶養から外れるということです。それにともなって、16歳から19歳の場合は年間38万円、19歳から23歳の場合は63万円分の控除が受けられなくなり、その分、夫の所得税・住民税負担が増加する可能性があります。
 

 
健康保険の扶養については、アルバイト収入が年間130万円を超えると扶養から外れる場合があります。ただし、社会保険に加入しない範囲であれば、問題ないことも多いです。健康保険の規定を確認する必要があります。
 

まとめ

今、この「103万円の壁=103万円を超えたら税金を納付しなければならなくなる」という議題が話題を呼んでいます。この103万円の壁は引き上げられる可能性が高まっていますが、いつどうなるかという具体的な見通しはまだ明らかになっていません。
 
このような税のしくみそのものが大きく変わろうとしている環境では、日ごろの動きに注意して、柔軟に対策が立てられるように心がけたいものです。
 

出典

厚生労働省 『年収の壁について知ろう』あなたにベストな働き方とは?
 
執筆者:柴沼直美
CFP(R)認定者

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