しっかりとタレントとしての教育を受けてきたので、原の人当たりの良さ、礼儀正しさは業界でも評判。バラエティやCMで見せる愛らしさと真面目な印象は普段も変わりません。それでいて子役上がり特有のあざとさやこなれた感じはなく、約15年のキャリアを持つとは思えないほど初々しさを保っている。その裏表のなさとフレッシュ感が視聴者にも伝わり、好感度と人気の高さにつながっているのでしょう」
2025年は、同年度前期のNHK朝の連続テレビ小説『あんぱん』で主演の今田美桜が演じるヒロインの妹役に選ばれ、朝ドラ初出演を飾ることが決定。長女役が今田、次女役が若手ブレイク女優の河合優実、三女役が原という「最強三姉妹」のキャスティングが放送前から話題となっており、これを機に人気がさらに沸騰する可能性がある。
『あんぱん』が国民的女優への試金石
前出の芸能記者は、若手トップクラスの人気女優となった原の今後をこう展望する。
「ブレイクのきっかけになったアニメ映画『すずめの戸締まり』で第18回声優アワードの新人声優賞を受賞するだけあって、瑞々しい声は大きな武器で、それがCM人気を支えている一つの要因でもあります。クリーンなイメージも相まって、今後もCM需要は高まっていくはずです。
2024年は宮世琉弥とダブル主演を務めた『恋わずらいのエリー』というティーン向けのキラキラ映画や、人気漫画を実写化した『【推しの子】-The Final Act-』など、若者向けの作品が続きました。2025年はNHK朝ドラ『あんぱん』への出演が控えていますが、同作でどれだけ幅広い層に支持されるかが、国民的女優になれるかどうかの試金石になるでしょう」
(文=佐藤勇馬)