仮に、10~15戸規模のマンションを建設し、1戸あたり月15万円で賃貸する場合、満室時の月収は150万円から225万円、年間で1800万円から2700万円が見込めます。ただし、固定資産税や建物の維持管理費、空室リスクなどを考慮すると、実際の手取りはこれよりも少なくなるでしょう。
 
また、ランニングコストとして建物の老朽化に伴うリフォーム費用や、地域の需要変化により収益が減少するリスクもあります。こうした点から、家賃収入だけで安定した収入を生み出し、安泰な暮らしを実現するには慎重な計画が必要です。
 

10億円もあればマンションを建てなくても安泰?

実際、10億円あればマンションを建てずとも十分に安泰な暮らしを実現することは可能です。仮に10億円を年利3%の金融商品に投資した場合、年間3000万円の収益が見込まれます。マンション経営をする上でのリスク・コスト、得られる収益と比較すると、同等かそれ以上にメリットのある選択肢に思えます。金融投資のほうがリスク分散は容易で、建物の維持費用や空室リスクもありません。
 

まとめ

宝くじで10億円を手にしたら、都内でマンションを建てるという選択肢は確かにやり方次第では不労所得を得る手段として有効です。ただし、初期費用や運営コスト、収益リスクを考えると、大金を手にしたとしても素人が甘い考えで始めるにはリスクが大きく、慎重な計画が必要です。
 
どの方法を選ぶにせよ、まずは、宝くじが当たることを祈りつつ、当たった場合は、専門家のアドバイスを受けながら、自分にとって最適な資産運用方法を見つけることが大切です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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