夏に実施された「電気代・ガス代の補助金」が冬にも実施されると聞きました。戸建てで4人家族のわが家は「月2万円」ほどかかっているのですが、どのくらい影響がありますか?
さまざまな物の値段が上がる中、冬は1年の中でも電気やガスの使用量が多い傾向にあり、光熱費が一段と家計を圧迫すると感じる人もいることでしょう。物価高に対する負担を軽減するため、国は1月から3月の電気・ガス代を支援することを、11月に「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」の中で閣議決定しました。   本記事では、今回の電気・ガス代の支援で、どの程度光熱費に影響があるのかについて解説します。

▼エアコンを「10時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 電気代を抑える方法も紹介

冬の電気・ガスの使用量はどれくらい?

初めに、1月から3月における1ヶ月あたりの平均的な電気・ガスの使用量を、総務省が2024年に実施した家計調査の結果から算出してみましょう。
 

電気代

2人以上世帯における2024年1月から3月の平均的な電気代は1万3265円です。電気単価を全国家庭電気製品公正取引協議会が定める1キロワットアワーあたり31円として計算すると、1ヶ月の電気使用量は約428キロワットとなります。
 

ガス代

電気代と同じ世帯条件で考えると、2024年1月から3月のガス代の平均額は6339円です。東京ガス料金表Bの基本料金、基準単位料金を参考に計算すると、1ヶ月のガス使用量は約40立方メートルとなります。
 

支援金で電気代・ガス代がどのくらい安くなる?

1月から3月に実施される支援事業によって電気代・ガス代にどの程度影響があるのでしょうか。電気・ガスそれぞれの支援内容と影響額は次の通りです。
 

電気代

一般家庭の電圧として利用される低圧電力に対する支援内容は、1ヶ月の電気代から次の計算によって算出される額を差し引くというものです。

●1月、2月の使用量に対して、2.5円/キロワットアワーを乗じた額
●3月の使用量に対して、1.3円/キロワットアワーを乗じた額