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2024/12/31
能登の現実を伝える書籍『能登半島記(未完)被災記者が記録した300日の肉声と景色』
「千年に一度」の大地震から8カ月余り、9月下旬のこと。今度は「百年に一度」の記録的な豪雨が能登を襲った。大小の河川が氾濫し、大規模な土砂崩れが相次ぎ、いくつもの集落を孤立させた。
過疎の市町が肩寄せ合う半島は地震と火災と津波にやられ、もがき、人口流出が急加速している。
著者は、そんな今こそ伝えるべく、1人でも多くの人に目を向けてほしいため、筆を執った。北陸中日新聞の朝刊「能登版」に、あの日以来1日も欠かさず掲載を続ける掌編コラムに「半島記者の追想」という新たな書き下ろしも加え、一冊にした。東京新聞の朝刊「特報面」でも掲載されている小さな囲み記事のシリーズだ。
能登半島地震から約1年。被災地の声と景色を伝える一冊『能登半島記(未完)被災記者が記録した300日の肉声と景色』を、この機会に手に取ってみては。
時事通信出版局:https://bookpub.jiji.com
(江崎貴子)
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