ここでは、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」を参考に60代の貯蓄事情を表1にまとめました。
表1
100万円未満 | 7.4% |
100万~200万円未満 | 5.7% |
200万~300万円未満 | 5.5% |
300万~400万円未満 | 3.8% |
400万~500万円未満 | 2.4% |
500万~700万円未満 | 9.2% |
700万~1000万円未満 | 8.4% |
1000万~1500万円未満 | 8.7% |
1500万~2000万円未満 | 6.8% |
2000万~3000万円未満 | 12.0% |
3000万円以上 | 26.0% |
出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」より筆者作成
60代で3000万円以上の貯蓄がある世帯は、全体の4割ほどいることが分かりました。退職金などでまとまった資産が手に入った場合、貯蓄額の管理は将来の生活設計に大きな影響を与えます。個々の家庭の状況に応じて、資産の運用方法や分散方法を検討することが大切です。
1000万円を基準に口座を分けた方がリスクが減る
退職金や大きな貯蓄が手に入った場合、1000万円を超えるお金は金融機関を分けて管理することが大切です。預金保険制度(ペイオフ)では、一つの銀行に預ける場合に保証される額は1000万円までと定められており、それを超える預金は保護されないため注意が必要です。複数の口座に分けることリスクを減らして安全な資産運用が可能になります。資産の適切な分散と運用方法を選ぶことが、今後の安定した生活を支えるポイントとなるでしょう。
出典
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年) 表番号3
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー