定年退職後、厚生年金保険に加入しない働き方を選ぶことで、年金の減額は防げます。例えば、年金を受け取るようになった後は、社会保険に加入する必要がない範囲でパートやアルバイトとして働くか、個人事業主やフリーランス、自営業として活動することが検討できます。
 

働ける環境にあるならどんどん稼いだほうがお得な場合もある

働ける環境が整っているなら、積極的に働いたほうがお得な場合も多いようです。年金の減額を避けるために労働時間を調整するよりも、しっかり働いたほうが断然メリットがあるケースもあるでしょう。
 
もし、元の職場で再雇用が決まり、50代のときと変わらない賃金を得られるのであれば、年金の減額を気にせず働くのが賢明でしょう。さらに、仮に年金が減額されても、支払った厚生年金の保険料は将来の年金に反映されるため、完全に損をするわけではありません。
 

老齢厚生年金を含む1ヶ月の収入が50万円を超える場合に年金の支給額が減額される可能性がある

働きながら年金を受け取る場合の「50万円の壁」とは、老齢厚生年金受給者が厚生年金保険に加入しながら働いて、1ヶ月の収入が老齢厚生年金を含めて50万円を超える場合に老齢厚生年金の支給額が減額もしくは支給停止されるボーダーラインを指します。老齢厚生年金を受け取っている人が一定額以上の収入を得ると、老齢厚生年金の一部または全額が停止されることがあるのです。
 
年金を減額させずに働くための方法としては、老齢厚生年金を含む1ヶ月の収入を50万円以内に抑えること、厚生年金保険に加入せずに働くことなどが挙げられます。ただし、働ける環境が整っているのであれば、年金の減額を気にせず積極的に働いたほうがお得な場合もあります。
 
もし減額されたとしても、働いて支払った厚生年金の保険料は、将来の年金に上乗せされるため、無駄になることはありません。年金を受け取りながら働く際は、働き方を工夫して、給与収入と年金受給をうまく両立させることが重要です。
 

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