大阪市北区にある山口学園・ECCコンピュータ専門学校の新校舎、新1号館が、11月に竣工した。
「街づくり」の第一歩としてデザイン
今後、将来にわたって積み重ねていく新校舎のコンセプトは「中崎・まちのキャンパス」。
ECCコンピュータ専門学校の校舎が立ち並ぶ中崎町は、大阪・キタの中心地である梅田に隣接しながら、細い路地の奥にレトロな古民家カフェや雑貨店、古着屋などが佇む、昔ながらの街並みが魅力だ。新校舎は、そんな街との親和性に配慮し、校舎の建設という枠組みを飛び越えた「街づくり」の第一歩としてデザインされた。
新校舎のデザインを担当したのは、時代の変化に合わせて30年以上「大阪駅」をデザインし続けてきた岩田尚樹氏。近年では新今宮駅前の「OMO7大阪ホテル by 星野リゾート」なども手掛けており、建物だけでなく周辺環境を巻き込んだ建築を得意としている。
さまざまな人と交流できる1階と2階
新校舎の見どころを紹介しよう。
1階のネイティブ教員が常駐するEGP(ECC Gaming Plaza)では、外から内へと続く人工芝やイスに座って、備え付けのモニターでゲームを楽しむことができる。エントランスとの間に仕切りを設けないボーダーレス仕様で、さまざまなゲームを楽しむ学生たちの明るく楽しげな英会話が聞こえてくるだろう。
最大76人がくつろげるラウンジには給湯器や自動販売機があり、お昼にはたくさんの学生が集まる。ステージやスクリーンも用意されており、イベント会場としても活用できる。
2階のリフレッシュスペースも見ていこう。1階の活気が伝わってくる吹き抜け付近には、9人掛けの大きなテーブル1つと4人掛けのテーブルが5つ、1人で作業できるカウンター席4席を用意。1人でもグループでも、状況に合わせて自由に利用できる。
集中力が高まる暗めの空間にLEDのライン照明が映える開発実習室は、「宇宙」をイメージした教室。高性能PCを常設しているため、3Dゲームをはじめとした高度なゲーム開発が行える実習教室として活用される。