「令和の米騒動」も落ち着き“お米”が買えるようになったけど、価格が「5キロ3000円」から下がらない! 家計にはどれだけ影響がある? 2023年のデータと比較
2024年の夏は「令和の米騒動」と言われるくらいお米の供給が不足し、スーパーなどで手に入りにくくなるほどの品薄となりました。   ようやく新米が出回るシーズンとなり、お米が手に入るようになり一安心している人も多いのではないでしょうか。一方、お米の価格は下がっておらず、食費の面ではまだまだ安心できないのが現状です。   本記事では、お米の小売価格の推移と価格が下がらない理由、お米の価格の高止まりが2023年に比べて食費にどれくらい影響があるかを解説します。

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お米の値段は令和の米騒動が落ち着いても高止まりしている

総務省が実施した2024年11月の小売物価統計調査結果によると、お米の価格は品薄となった夏から下がっておらず、むしろ月を追うごとに上昇している状況です。
 
代表的な品種としてコシヒカリの5キログラムあたりの価格は図表1の通りです。
 
図表1

年月 価格
2023年11月 2422円
2023年12月 2386円
2024年1月 2440円
2024年2月 2441円
2024年3月 2470円
2024年4月 2384円
2024年5月 2490円
2024年6月 2561円
2024年7月 2683円
2024年8月 2871円
2024年9月 3285円
2024年10月 3787円
2024年11月 3985円

総務省 小売物価統計調査2024年11月より筆者作成
 

お米の値段が下がらない理由は在庫量と生産コスト

お米の供給は回復してきているにもかかわらず、なぜ価格が下がらないのでしょうか? 考えられる主な理由は次の2つです。
 

在庫が少なくお米の取り合いになっている