一方、河合が審査員入りしたことによって中森明菜の出場確率が上がったとの指摘もあるようだ。
 
「『ふてほど』で河合が演じた昭和のスケバン・純子は、その容姿が『中森明菜に似ている』と大きな話題となりましたから、2人のコラボが実現をすれば盛り上がることは確実。制作サイドとすれば少なくとも80年代のアイドルとの絡みはほしいでしょうから、河合が出演中のCMで『なんてたってアイドル』を熱唱している繋がりで、小泉今日子の登場が“代案”といったところでしょうか」(音楽ライター)

 また、12月20日に出場が追加発表された米津玄師に関しては意外だったとの声も。

「米津は内村が総合司会を務めた2018年に出演。徳島県から生中継で出演。歌唱した際、内村から『米津くんが喋った!』と神秘的なキャラクターをイジられたのですが、本人はこれが不愉快だったようで、後に雑誌インタビューで『いや、喋るだろうがっていう笑。珍獣のような扱いを受けてるのが本当に嫌なんですよ』と内村に対して不快感を示していました。事実上の共演NG宣言と思われていましたから、逆に今回審査員として出演する内村との絡みがあるのか興味深いですね」(前出・週刊誌記者)

 特別枠での出場歌手や本番での演出を深読みしたくなる審査員の顔ぶれとなったが、芸能ジャーナリストの竹下光氏は語る。

「『紅白』といえば、近年は視聴率で苦戦傾向にあり、昨年にいたっては平均世帯視聴率は第一部で29.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と初めて30%を割り込み、第二部も31.9%と前年よりも3.4ポイント下げ、2部制となった1989年以降で歴代ワースト視聴率を更新してしまいました。加えて、早ければ来年10月からの導入も取り沙汰されている『ネット受信料』の存在もあり、今年は何としても巻き返しを図りたいところでしょうからね。特別枠で出場のアーティストや審査員の顔ぶれも含めて、かなり力を入れている印象です」