一方、小沢は状況が複雑です。彼のやらかしの内容は軽く、活動休止する必要があったかさえ謎ですが、テレビマンが絶対に避けたいのは、小沢の復帰に批判の声が上がり、松本の復帰が遅れること。芸人仲間はみな小沢に同情的ですが、テレビ局側の人間に言わせれば、小沢は“絶対にいないと困る芸人”ではない。松本に強い逆風が吹く中、小沢の復帰はすべて松本次第です」(民放バラエティ番組制作関係者)

 注目度が最も高い松本人志はどうなのか?

「ずっとファイティングポーズを崩さなかった松本ですが、11月に週刊誌への提訴を取り下げ、復帰への道筋は整いました。しかし思いのほか世間の反発は強く、各テレビ局が“どうぞどうぞ”と、復帰一発目の出演を譲り合っているのが現状。吉本に近いメディアが、復帰を匂わせる観測気球の記事を掲載して世論を探っていますが、反応はいかにも鈍い。松本がいなくても番組が回ることが分かってしまったことも、復帰が遅れている一因でしょう」(フリーの芸能記者)

 そうなると、一番復帰が早いのは“消去法”で中丸雄一ということか。

「中丸は好感度の高さから『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)『シューイチ』(日本テレビ系)など、週末のファミリー向け番組を担当。それがまさかの新婚での密会騒動で活動自粛に追い込まれましたが、もともとトボけたキャラの持ち主ですから、イジられるのを覚悟で自虐ネタOKなら、トークバラエティで復帰の芽はあるでしょう。彼のスキャンダルは所詮夫婦の問題ですし。ただ、もう二度と昔のポジションに戻れるはずはない。自分が撒いた種とはいえ、“汚れキャラ”を受け入れられるかが復帰のポイントでしょう」(前出・民放バラエティ制作関係者)

 いずれにせよ茨の道は確定的な5人。来年のテレビ界の焦点となる松本の復帰について、エンタメウォッチャーの大塚ナギサ氏はこう語る。

「テレビ局側からは記者会見を開いて何らかの形で釈明してほしいという声も出ていますが、松本さんの弁護士は、会見は開かないと明言していて、膠着状態です。来年4月から開催される大阪・関西万博のアンバサダーとしての活動再開も難しく、もし万博の開会式などに相方の浜田雅功さんが1人で出席している様子が大きく報じられれば、“松本不在”の状況がより強く印象付けられる。そうすると会見での説明を求める声が、さらに高まってくる可能性もあると思います。ただ、ここにきてインタビューに答えはしたものの、本格的な活動再開は難しいのでは。