生徒たちのデザインや思い出は日常生活に息づき、多くの人に長く愛される家具として新たな地域の魅力を発信している。
今後の展望
また、同プロジェクトは地域と学校、企業が一体となって進める新しい形の地域貢献のモデルケースとして注目を集めている。
タイメックは、今後5年間にわたり、同プロジェクトを継続する予定。生徒たちが卒業しても地元に成果と思い出が残る、有意義な制作事業をめざし、協力を進めていく方針だ。
タイメック代表取締役の棚橋雄二氏は、「私たちは、ものづくりを通じて地域の未来を支える人材育成、地域の活性化を進めていきたいと考えています。『関の工場参観日』という機会を通じて、弊社と地域住民、観光客の方々との交流を深め、地域に貢献していけたら嬉しいです」とコメントした。
タイメックの成長
タイメックは、金属加工部門と建材事業部門を柱に事業を展開している。棚橋雄二氏は、父である先代社長より事業を承継後、苦難に直面したそう。しかし、「ものを作って売るのではない、信頼を売る会社に」をモットーに、「タイメックでなければ!」といわれる会社となるべく、努力を続けてきた。
技術力の向上のため、溶接競技会に参加し、10数年後には岐阜県大会の優勝者を輩出するまでに成長。今や大手工作機械メーカーとの取引や、国家規模のインフラ事業などの設備機械製作を受注するほどの企業となった。
5年間の産学連携で取り組む、地域貢献プロジェクトの今後にも注目したい。
タイメック:https://www.timec-g.jp
(Higuchi)