今回の法改正では、上記の罰則強化に加えて、自転車の交通違反に反則金を納付させる「青切符」による取り締まりの導入も規定されています。実際の取り締まりは、法律の公布(2024年5月24日)から2年以内に施行される予定です。
なお、青切符の取り締まりの対象は16歳以上(原付免許の取得と同じ)とされています。ただし、2022年からは自転車の交通違反に対して「赤切符」の適用が開始されており、14歳以上であれば自転車運転講習の受講(危険な違反行為を繰り返す場合など)、14歳未満でも児童相談所に通告される場合があります。
16歳未満の中学生などでも、罰金はなくても赤切符の対象となるため、自転車運転のルールを知ることは不可欠といえるでしょう。まして、16歳以上の高校生などはたとえ未成年者であっても、漏れなく青切符の対象であり、取り締まりの対象となります。
まとめ
自転車は私たちにとって、最も簡易で身近な移動手段のひとつでしょう。当然、運転免許も必要ありません。そのため、運転に関する交通ルールを学ぶ機会がないまま利用している人が多くいるのが現状です。しかし、これからは知らなかったでは済まされなくなりました。
自転車は「軽車両」であるため、運転の際に一定の交通ルールが適用されます。自転車が重大な事故を引き起こす可能性のあるものであることを、再度、運転者の年齢を問わずしっかりと認識し、安全運転を心掛けましょう。
出典
内閣府大臣官房政府広報室 政府広報オンライン 2024年11月自転車の「ながらスマホ」が罰則強化!「酒気帯び運転」は新たに罰則対象に!
執筆者:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー
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