去年は、ともこさんと山田邦子さんが審査員席に並ぶ大会史上初の女性審査員2人体制でしたが、そこに来て今年は山田さんが外れて、ともこさんが唯一の女性審査員となりました。

番組制作側としては「誰か1人は審査員に女性を入れなくては」という思いがあるのかもしれませんが、そもそも、やすともの漫才における貢献度や実力は性別関係なく評価されているのです。審査員として参加することで、番組や賞そのものの格を上げていることは間違いないと言えるでしょう。

ちなみに妹のやすよさんについては、「ともこは言葉にどもりながらも傷つけずに評価を伝えられるけど、やすよはただ『私はおもんなかった』と辛辣なコメントで場を凍りつかせそうだから向いてない」という愛のあるポストも。

◆ともこの審査に共感の声も

ともこさんの、漫才ネタの構成や作りよりも、純粋に面白いかどうかで1回1回そのコンビを審査する姿勢については「共感した」という肯定的な意見も多かったです。

来年以降もともこさんが審査員をするのかはわかりません。しかしともこさんを批判していた人は、「女性だから」という理由抜きで漫才レジェンドとなっている実力者であることを知ると、また今年のM-1への見方が変わるかもしれません。

<文/エタノール純子>

【エタノール純子】

編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中