マイナンバーカードに運転免許証の情報が統合されることで、手続きに必要な情報の一元化が進むため、手続きが簡素化されます。
 
従来の更新手続きでは、講習を受けるために警察署や運転免許センターに直接出向く必要がありましたが、オンライン化により、仕事や家事で忙しい人々の負担が軽減されるでしょう。
 
更新時期が集中する時期の窓口は混雑しますが、オンライン講習が可能になることで、混雑の緩和も期待されます。
 

オンライン更新時の注意点

マイナ免許証への切り替え手続きや、写真撮影、視力検査などは運転免許センターや特定の警察署で行う必要があります。また、初回更新者や違反歴のある運転者はオンライン講習の対象ではないようです。そのため、従来通り対面で講習を受けなければならず、すべてがオンラインで完結するわけではない点に注意が必要です。
 
マイナ免許証は個人情報を含んでいることから、情報漏えいや不正利用のリスクがゼロではない点、有効期間などが表記されないことから、失効していても気づきにくい点も意識しておかなければならないでしょう。
 

オンライン更新時講習は、マイナ免許証を持つ優良および一般ドライバーを対象に2025年3月から開始予定

オンライン更新時講習は、マイナ免許証を持つ優良および一般運転者講習者を対象に、開始が予定されており、手数料の値下げや時間と手間の節約、混雑の緩和などのメリットが期待されています。
 
一方で、対象者が限られる点や、講習以外の手続きが必要な点、セキュリティーの確保など課題がないわけではありません。
 
制度が定着すれば、将来的にはよりドライバーにとって利便性が高い制度に変わっていく可能性があります。最新の情報に注目し、必要な準備をすすめておきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー