出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査(雇用形態、学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額、正社員・正職員計)」より筆者作成
産業によってボーナスの金額は大きく異なる結果となりました。もし「宿泊業、飲食サービス業」や「生活関連サービス業、娯楽業」などに勤めている場合には、年間30万円のボーナスでも平均と大きな差はありません。
賞与の評価基準や増額を目指すポイント
賞与は会社の利益を社員へ還元するために臨時で支給される特別給与です。多くの企業では、評価基準に沿って査定し、支給額を決めます。評価ポイントは「業績」「能力」「行動」の3点です。
業績考課とは、各社員の目標や予算に対する達成度の評価、能力考課では、スキルや知識力など業務遂行に有する能力の評価、情意考課(行動)では、勤務態度ややる気など、仕事に向き合う姿勢を評価します。
そこで具体的にボーナスの増額を目指すための行動をご紹介します。エン・ジャパン株式会社が行った「第39回「ボーナス」について」のアンケート集計によると、
自己アピールをしてボーナスが上がったことのある人は全体で10%いました。
実際にやっていた自己アピールは「成果を出すために取った行動を具体的に伝えること」が57%、「自分の実績を数値化して伝えること」が43%という結果でした。
また自分の業績以外にも「報・連・相」をしっかりすることで、信頼を得る行動など、上司や職場で良好な人間関係を築く努力もボーナス増額に影響するため、日頃の仕事に対する姿勢をいま一度振り返ってみてはいかがでしょうか。
ボーナス増額を目指そう
アラサーで年間30万円のボーナスはあまり多くはありません。もし大幅な増額を目指したい場合には、転職も視野に入れる必要があります。今の会社で働き続けるのであれば、賞与の査定を上げるための努力をしてみましょう。