◆外すときだけ「個人の判断」はずるい
人と人とのコミュニケーションで、いちばん感情が表れやすいのが顔の表情。欧米諸国は特に表情が見えないことでの抵抗感が強く、コロナ禍当初からマスク着用義務への大きな反発があり、一部ではマスク反対のデモまで起こっていました。日本人は欧米諸国と比べると感情表現が控えめな国民性ではありますが、だからこそ円滑なコミュニケーションのためには「顔の表情」という大切な情報が必要不可欠ではないでしょうか。
コロナ禍の生活は、外出を避け、密を避け、集まりを中止し、マスクで表情を見えなくさせました。これは人間が生きていくのに必要な「コミュニケーション」からどんどん人を切り離していく行為だったと思えてなりません。
「マスクは努力義務といいながら、マスクをしていないと入れない場所がたくさんありました。それだけマスクの着用を押し付けておきながら、外すときは個人の判断に委ねるというのは少しずるいと感じます。マスク生活に慣らされてしまった人たちが、自分から外すようになるには相当の時間がかかると思います」
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