――改めて、高知さんにお尋ねします。「依存症」は克服できますか?
高知 依存症は回復できる病気です。ただし、1人では苦しまないでください。手を挙げて、「助けて」と堂々と言ってください。病気に罹(かか)ることは、恥ずかしいことじゃないです。世の中は叩く人ばっかりと思うかもしれませんが、そうじゃありません。理解してくれる人もいっぱいいます。僕が今日という日を過ごすことができているのも、そんな人たちのおかげなんです。
(インタビュー後編【6月29日公開予定】に続く)
映画『アディクトを待ちながら』
監督・脚本/ナカムラサヤカ プロデューサー/田中紀子
出演/高知東生、橋爪遼、宍戸開、升毅、青木さやか、中村優一、中山夢歩、下田大気、塚本堅一、武藤令子
製作/ギャンブル依存症問題を考える会
配給/マグネタイズ 6月29日(土)~7月5日(金)、新宿K’s cinemaにて公開
※初日舞台あいさつほか、連日イベントを予定
addict-movie.com/
●高知東生(たかち・のぼる)
1964年高知県出身。1994年にTVドラマ『西遊記』(日本テレビ系)で俳優デビュー。さまざまな映画、ドラマ、バラエティー番組に出演。2016年に覚せい剤と大麻所持で逮捕。2019年に「依存症予防教育アドバイザー」の資格を取得し、 依存症問題の啓発活動を始め、2020年にTwitterドラマ『ミセス・ロスト インタベンショニスト・アヤメ』で俳優復帰。自叙伝『生き直す 私は一人ではない』(青志社)や自伝的小説『土竜』(光文社)など作家としても活動している。