資産を複数の金融機関の口座に分けて預けることは、リスク管理の観点から大切とされています。万が一、1つの口座に問題が発生した場合でも、ほかの口座に資産が分散されていれば、全てを失うリスクを軽減できるでしょう。
そのためには、複数の金融機関でそれぞれ口座を開設し、管理する必要があります。ただし、異なる銀行間で資金移動するには、基本的に手数料が発生します。頻繁に資金移動を行う場合、手数料を負担に感じるかもしれません。
複数の口座を持つことで、それぞれの入出金状況や残高、通帳やキャッシュカード、IDやパスワードなどを管理する必要が生じ、手間がかかる点も理解しておく必要があります。
一部の銀行では目的別に分けられる口座や、別の支店の口座を開設できるサービスを提供しており、このような銀行を利用するのもひとつの手段です。
複数の口座を開設する場合は、原則として2つ以上の金融機関で開設する必要がある
原則的に1つの金融機関で開設できる口座は1人1つです。複数の金融機関で口座を持つことで、銀行システムのトラブルや破綻のリスクを分散できます。また、目的別に口座を分けたり、貯蓄などの計画が立てやすくなったりするメリットもあるでしょう。
さらに、各金融機関の特典やサービスを活用することも可能です。しかし、異なる銀行間での資金移動には基本的に振込手数料が必要であり、管理の手間が増えるため、無理のない範囲で口座の使い分けを考えていく必要があります。
出典
日本銀行 統計 資金循環 年度計数 2023年度 2.金融資産・負債残高表 (1)全体表 2024年3月末(シート20)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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