玄関ドアに付いているドアアイ(のぞき穴)を確認すると、既婚者で40代後半のダンディな元カレの姿が。「何の用事だろう?」とドアを開けると、元カレが「出かける予定だった?」と言いながらなだれ込んできたのです。
「そして、『残念。これ、穂乃果に似合うと思って持ってきたのに』と、ミニスカートのサンタ衣装を紙袋から取り出すと、濃厚なキスで攻めてきました。そのキスで、昨年のクリスマスに楽しんだ濃厚プレイの記憶が生々しく蘇ってきたのです」
◆その日、彼はプロポーズしてくれる予定だった
つい、元カレに求められるがままサンタのコスプレをし、濃厚なプレイを楽しんでしまった穂乃果さん。しかも、ドSな元カレから正樹さんに電話をかけるよう指示され、我慢していた声を少し漏らしてしまうという失態までしてしまったのです。
「正樹との約束の時間を2時間近く過ぎてから連絡しましたが、電話はつながりませんでした。そこで、バーのオーナーにプレイのことは隠して事情を説明したところ、正樹はその日、私にプロポーズする予定だったと教えてくれました」
しかも正樹さんがクリスマスディナーにチョイスしたレストランは、正樹さんの経営するグループ会社が展開する店のひとつだったのです。オーナーの話によると、正樹さんは“自分が経営者であることを隠していても好きになってくれる人を探していた”のだといいます。
◆失ってしまったものの大きさに後悔し続ける
「経営者とは知らず、やさしくて誠実な彼を好きになった私は、正樹から選ばれていたのです。それなのに過去の刺激が忘れられず元カレとのプレイに没頭してしまった私は、正樹の大きな愛だけでなく、大きな財産も逃がしてしまいました。自業自得ですが……」
数年が経ついまも後悔し続けているという穂乃果さん。その場の楽しさや心地よさに流されそうになることもあるかもしれませんが、内容によっては自分とかかわる人たちの気持ちや今後のことについて考え、慎重に行動する必要があるでしょう。