ここでは、走行できない車でも買い取ってもらえる可能性がある理由を3つ紹介します。
海外へ輸出して利益が得られるため
業者が動かなくなった車を買い取る理由の一つに、海外輸出できることが挙げられます。日本車は品質の高さや耐久性が世界的に評価されており、新興国や途上国では特に需要が高い傾向があります。
国内では10年以上経過した車や走行距離が10万キロメートルを超えた車は廃車の対象になりがちですが、海外ではこれらの車がまだ十分に使用できると判断されることが多いのです。
そのため、日本国内で価値が低い車であっても、海外市場では高値で取引されるケースも少なくありません。特に人気の高い車種やモデルは海外で高い需要があるため、国内では廃車となる車でも高値で取引されることがあります。
動かない車でも海外での再販を目的に買い取る業者が存在するため、一度査定に出してみるとよいでしょう。
金属素材をリサイクルして再販できるため
廃車買取業者は、使用済み自動車を解体し、鉄や非鉄金属といった素材をリサイクル資源として再販する仕組みを確立しています。例えば、車のフレームやエンジンに含まれる金属は溶解して再資源化され、自動車製造工場や金属加工業者に供給されます。
鉄やレアメタルといった資源は有限であり、将来的に枯渇のリスクがあるため、これらをリサイクルして再利用することには大きな経済的価値があるのです。そのため、廃車になった車の金属素材は高く評価されます。
リサイクルパーツの生産に役立つため
動かない車であっても、多くのパーツが再利用可能です。バンパー、ライト、エンジン、バッテリーなどは部品ごとに取り外して整備され、リサイクルパーツとして再販売されます。
廃車買取業者のなかには、パーツの回収から整備、販売まで一貫して行う体制を持つところもあり、中間コストを省くことでユーザーに高い買取額を提示します。リサイクルパーツは修理や整備のコストを抑える手段として需要が高く、廃車であってもその価値を最大限に引き出すことが可能です。