親の介護費用が心配であれば、早い段階で親とコミュニケーションを取っておくことが大切です。ここでは、介護が必要になる前に親に確認しておくべきことを紹介します。
どのような介護を希望しているか
どのような介護を受けたいか、どのようなサポートを望んでいるかを親と話し合っておくとよいでしょう。例えば、自宅で介護を受けたいのかどうか、施設に入ることを考えているのかどうかなど、介護のスタイルに関する意向を明確にしておくことが大切です。
親が「子どもに介護してほしい」と希望しているとしても、自身の生活や仕事を考えると、親の希望を100%かなえることは難しい場合もあります。親の希望を尊重しつつ、自身の生活状況や意向を踏まえたうえで、どのように介護を行うかを話し合うことが必要です。
親の経済状況・保険加入状況
親の介護費用は親自身が支払うものと考えがちですが、親の経済状況や加入している保険の内容によっては十分にまかなえない場合もあります。介護費用をカバーするために支援が必要になるケースも考えられるため、親の経済状態や保険加入状況を事前に確認しておくことが欠かせません。
親とお金の話をすることに対して抵抗を感じる人は多いかもしれませんが、将来の不安を減らすためには事前確認が大切です。親がどれほどの資産を持っているか、どれほどの介護費用であれば自身で支払えるのかを把握しておくと、親の介護に備えた計画を立てられます。また、公的な介護保険に加入している場合には、条件や保障内容をあらかじめ確認しておくことで、将来の負担を軽減できる可能性があります。
親の介護費用を全額負担するなら約290万から750万円の貯蓄が必要
親の介護に備えるためには、早期の準備が不可欠です。介護にかかる費用を全額負担する場合、在宅介護では約292万円、施設介護では約744万円の貯金が必要になることが分かりました。介護の負担が大きくならないよう、親が希望する介護の内容をはじめ、親の経済状況や保険加入状況を事前に確認しておくことが大切です。早い段階で親と話し合い、しっかりとした計画を立てて、いざというときに無理なく対応できるようにしましょう。