手は「適温」「栄養」「水分」の3条件がそろっていることから、細菌が繁殖しやすい部位の一つです。
使用済みのビニール袋を触ることで、そこに付着していた菌が手に移り、さらに手の上で繁殖する可能性があります。雨水でぬれたビニール袋であればなおさらでしょう。手から顔や食べ物に菌が移る「二次感染」を防ぐためにも、使用済みのビニール袋を利用することは衛生的におすすめできません。
ビニール袋の代わりにマイ傘袋
環境と衛生の両立を考えるなら、「マイ傘袋」の利用がおすすめです。折りたたみ傘用や通常の傘用など、さまざまなサイズやデザインが販売されています。
価格帯も500円程度のリーズナブルなものから、2000円程度のものまで幅広く、一度購入すれば長く使用できるため、結果的にコストパフォーマンスも良好です。
さらに、布製や撥水(はっすい)加工が施された素材であれば、雨の日にも安心して使えます。使用後はこまめに拭いたり、アルコール消毒をしたりすれば清潔さを保(たも)てるでしょう。
また、マイ傘袋以外にも、傘の先端部分に取り付ける専用のキャップも販売されています。キャップはコンパクトで持ち運びやすく、使い方も簡単です。ビニール袋を使用する代わりにマイ傘袋やキャップなどのアイテムを利用することで、環境負荷を減らしつつ、衛生面のリスクも抑えられます。
環境問題と衛生面を考えるならマイ傘袋がおすすめ
環境問題が注目される現代、「持続可能な暮らし」を実現するためには、小さな行動の積み重ねが大切です。しかし、ぬれた傘を入れるのに使用済みのビニール袋を利用するのは、衛生面のリスクからおすすめできません。
どうしてももったいないと感じるのであれば、ぬれた傘をしまうためのビニール袋の代替として、マイ傘袋やキャップを活用することで、使い捨てビニール袋の削減に貢献できます。環境を大切にしながら、衛生面にも配慮するための第一歩として、マイ傘袋やキャップの利用を検討してみるのもよいでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー