「頑張ってね!」という期待は悪いものではありませんが、周囲の期待が強すぎて本来の力を発揮できなくなってしまったら……。
ここでお伝えしたいのは、子どもの性格や状況をじっくり観察し、ゲン担ぎメニューや語呂合わせ食品を良いパワーに変えられるかどうか、慎重に判断しましょうということです。
それでは代わりに、我が母がどのようなことを大切に食事を準備してくれたのか、ご紹介していくことにしましょう。
◆楽しいイベントは“おあずけ”にはしなかった
受験の1年間をどう過ごすかは、家庭によりさまざまであるとは思いますが、我が家では「受験だからクリスマスはおあずけ」というようなことは、少なくとも食卓においてはなかったように思います。
大変な時期だからこそ、食べる喜びを大切に、いつもと変わらない平常心を作るベースとして食卓がありました。ですから、お正月料理を食べて終盤のエンジンがかかった気がしましたし、逆にそれを味わったことのデメリットはまったくありませんでした。
とにかく何かを制限されたという記憶はまったくなく、食事の楽しみが良いリフレッシュにもなっていました。
◆ポイント①好きな食べ物を用意すること
ここからは母が子ども達の食事を作る上で大切にしていたことを3つのポイントで整理していきたいと思います。
一貫していたのは、料理を作ったり準備する立場として無理なくできること。冷凍食品やコンビニフードも活用して、手軽さも大切にしていました。
もっとも大切にしてくれたのは、子ども達の大好物を食卓に出すということでした。