年収500万円の場合、毎月の総支給額は約42万円で、その手取り金額は31万5000円~35万7000円になります。所得税が約1万2000円、住民税が約2万円、厚生年金が約3万8000円、健康保険が約2万円、雇用保険が約2500円とした場合、合計9万2500円が引かれる計算です。
総務省がまとめた「家計調査報告(家庭収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要」では、消費支出で総世帯は1世帯当たり平均24万7322円、単身世帯は16万7620円、2人以上の世帯でも29万3997円という結果でした。
さらに細かく見ていくと、3人世帯は31万2567円、4人世帯は32万3324円、5人世帯は34万1971円と、30万円を超えます。
そのため、年収500万円の単身者は余裕のある暮らしができるでしょう。しかし、子どもがいる3人以上の家庭などの場合、年収500万円では余裕のある生活を送ることが難しいようです。
年収500万円の人の割合
国税庁がまとめた「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、全体の平均年収は460万円、男性は平均569万円、女性は316万円となっています。
年収500万円以下と500万円以上の人数割合は表1の通りです。
表1
年収区分 | 男 | 女 | 計 |
---|---|---|---|
500万円以下 | 38.7% | 85.0% | 66.1% |
500万円超 | 61.3% | 15.0% | 33.9% |
出典:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」をもとに筆者作成
全体の割合では年収300万円超400万円以下が16.3%と最も多く、次が400万円超500万円以下で15.4%、200万円超300万円以下が14.0%と続きます。
年収500万円は全体の平均よりも高いですが、男性の場合は少し低め、女性の場合は高めであるといえるでしょう。