でも、自分を受け入れられるようになれば、他人に何を言われてもブレなくなります。鏡で自分を見て『今日の服装いいな!』と思えるのが一番。『痛いけどイケてる!』『おばさんだけど若々しい!』って」
――「痛いけどイケてる!」っていうマインドは最強ですね。
◆自分の嫌な部分をちゃんと見て、ちゃんと落ち込む
――服を選ぶにあたって、皆さん体型や骨格などで何かしらのコンプレックスを持っていると思うのですが、コンプレックスをファションで解決するコツについても教えてください。
marie「例えば、顔が大きいことがコンプレックスだとしますよね。でも、それも『でかいんだからしょうがない』と一度受け入れることが大切です。体型のコンプレックスを受け入れるのはかなり大変なので、時間がかかると思います。
私が体型コンプレックスを持つお客様におすすめしているのは、まず写真を撮って自分が気になる『嫌なところ』を洗いざらい出しきる作業です。『私、顔がでかいな!』とか『目が小さいな!』とか悪口レベルでいいので、1週間、自分のコンプレックスを思い切り出しきるんです。ちょっとスパルタですが(笑)。
自分の嫌なところって、ちゃんと見たくないじゃないですか。だって嫌なんですもん。でも、見ないということは、ずっと受け入れられないということです。受け入れられないから『なんで私はこうなんだろう』『あの人はいいな』って落ち込むんです。でも、『私って顔がでかいな』と一回落ち込みきると、だんだん『しょうがないな』という気持ちになってきます。私もやってみましたし、お客様にもやっていただいて、かなり効果がある方法だと思います」
◆自分の嫌なところを無理に「ポジティブ変換」しない
――1週間自分に悪口を言い続ける……。けっこうスパルタですね(笑)。
marie「ここで大事なのは、自分のコンプレックスを吐き出すときに、変にポジティブに変換しないことです。私たちは、マイナスなものに対して良い面を見つけようとしがちですよね。でも、体型コンプレックスでこの変換をしてしまうと、逆にこじれてしまいます。