新幹線を利用する際には、乗車券と特急券の2枚が必要です。普通車の特急券には指定席と自由席の2種類があります。自由席の特急料金は、指定席の通常期料金よりも530円安くなっており、よりコストを抑えて旅行したい方にとっては魅力的な選択肢です。
また、指定席には通常期のほか、最繫忙期・繁忙期・閑散期があり、通常期の料金と比較すると、最繁忙期は400円増し、繁忙期は200円増し、閑散期は200円引きにそれぞれ設定されていますが、自由席は時期による料金の変動はありません。
自由席で座るためのコツ
年末の帰省シーズンに新幹線を利用する際、交通費を抑えつつ、できるだけ座って快適に過ごしたいという方は、自由席を選ぶことがひとつの方法です。自由席に座るためには、列車到着前に自由席車両の乗車口前に前もって並ぶ必要があります。早い時間から並んでおくことで、希望の座席に座れる確率が高まるでしょう。
また、自由席が確保できるかどうかは、単に待機列の長さだけでなく、車両ごとの座席数にも影響されます。
「ひかり」の場合、1号車~5号車が自由席車両となっていますが、座席数は1号車が65席、2号車が100席、3号車が85席、4号車が100席、5号車が90席となっています。そのため、列に並ぶ人数が同じくらいであれば、奇数の車両よりも、座席数が多い偶数の車両を選ぶほうが座れる可能性が高まると考えられるでしょう。
また、停車駅が多い遅い列車を選ぶことも、自由席で座るための効果的な手段です。速い列車である「ひかり」などは、混雑しやすいため、自由席の空席が少なくなる可能性があります。一方で、「こだま」や「やまびこ」、「あさま」などの停車駅が多い列車は、混雑が比較的緩やかで、自由席の連結両数も多いため、座れるチャンスが増えるでしょう。