2024年中にNISAで投資を行う際は、約定日や受渡日など取引スケジュールに注意しましょう。
つみたて投資枠の場合、12月の積 立投資分はすでに申し込みを締め切っているケースが多いようです。そのため、今から毎月の投資額を増やそうとしても、大抵は2025年分からとなります。
一方、成長投資枠の場合は、12月後半まで追加で投資をすることが可能です。成長投資枠を使って投資を行う場合、一般的に、受渡日を「証券会社の2024年の最終営業日まで」とする必要があります。取引の約定日(注文が成立した日)が2024年内であっても、受渡日が2025年となってしまった場合、2024年の非課税枠の利用にはなりません。
例えば、楽天証券の場合、2024年の成長投資枠における国内株式の取引期日は12月26日(木)の15:30までとなっています。外国株式の場合は、国によって取引期日の日付や時間が異なります。また、投資信託の場合は、商品によって申し込み受付日から受渡日までが異なるため、取引期日は商品ごとに違います。
その他の証券会社も、商品の種類によって2024年分の最終取引日を決めているケースが多いようです。自分が利用している証券会社のホームページ等で、いつまでの買い付けなら2024年の投資枠を使うことができるのか、取引スケジュールをしっかり確認しておきましょう。
まとめ
今年からNISAで資産運用を始めたという方のなかには、年間投資枠や、年末の取引スケジュールについて把握していない方もいらっしゃるかもしれません。手元のお金に余裕がある場合は、ぜひ2024年の年間投資枠を有効活用してみましょう。今回ご紹介した内容を参考に、無理のない範囲で、追加で投資ができないか検討してみてはいかがでしょうか。
出典
金融庁 NISA特設ウェブサイト NISAを知る
楽天証券株式会社 2024年のNISAお取引スケジュールのご案内
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者