“神”展開が始まってからの壮大なスケール感が印象的だった同作。ネット上では「設定が秀逸。最終回は考えさせられるセリフも多かった」「余韻がすごい。神たちの愛の物語だった」といった賛辞が続出している。

『全領域異常解決室』視聴率は4%台までダウン

 一方、同ドラマは最後まで視聴率で苦戦。平均世帯視聴率は初回こそ6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)とそこそこだったが、第2話で4.5%までダウンし、第4話以降は5%台が続いた。

「序盤から神々の物語であることを全面的に打ち出していれば、もっと数字は跳ねたのでは。そうしなかったのは制作側のこだわりなのでしょうが、後半の視聴者の盛り上がりぶりを見ると、その点が悔やまれます」(同)

 また、劇中の終盤では“組織の決まり”として、もともと神様だった警察官・雨野小夢(広瀬アリス)から神の記憶を消すため、興玉が彼女の頭に触れて“事戸渡し”を行う場面も。しかし、雅の人差し指は頭からわずかに浮いているというなにやら意味ありげなシーンとなっていた。

 さらに、興玉と街ですれ違った小夢が、過去に会ったことがある神様を呼び出すことができる“呼び出しの鈴”を取り出して微笑んだことから、記憶が消されていないことを匂わせるラストシーンで幕を閉じたのだった。

『全領域異常解決室』シリーズ化がありえるワケ

 加えて、広瀬は最終回放送後、自身のXに『最後、、、』とつづり、口を手で覆って笑っている絵文字を3つ並べて投稿。こうしたことを受け、視聴者からは「これは続編絶対あるよね?」「シーズン2か映画化ありそう!」とシリーズ化を期待する声が相次いでいる。

「視聴率だけ見れば、『ゼンケツ』のシリーズ化は厳しい状況といえます。しかし、フジは18日に向井理主演『パリピ孔明』(昨年9~11月に放送)を『パリピ孔明 THE MOVIE』として映画化すると18日に発表。『パリピ孔明』は平均世帯視聴率の期間平均で4.5%を記録するなど惨敗していましたが、それでもシリーズ化に踏み切っていますから、『ゼンケツ』も同様の展開が十分あり得そうです」(同)