▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
東京から福岡への往復費用の実際
東京から福岡まで家族4人(大人2人+子ども2人)で帰省する場合、具体的にどのくらいの費用がかかるのでしょうか。新幹線と飛行機を利用した場合で、子どもは小学生(7歳と10歳)として計算します。
・新幹線を利用する場合
東京(東京駅)から福岡(博多駅)まで新幹線の1人あたりの片道運賃は、大人2万4210円、子どもは半額の1万2100円です。往復すると次のような費用になります。
大人2人分:2万4210円×2人×2=9万6840円
子ども2人分:1万2100円×2人×2=4万8400円
合計:14万5240円
・飛行機を利用する場合
東京(羽田空港)から福岡(福岡空港)まで飛行機を利用した場合、1人あたりの片道運賃は大人5万4380円、子どもは4万655円です。往復すると次のような費用になります。
大人2人分:5万4380円×2×2=21万7520円
子ども2人分:4万655円×2×2=16万2620円
合計:38万140円
新幹線と飛行機のどちらを選んでも、帰省の交通費だけで14万から40万円程度かかることになります。
帰省費用は誰が負担するのが一般的?
帰省費用は、家庭によって負担の仕方が異なりますが、多くの家庭では親世帯が一部または全額を負担しているようです。株式会社ハルメクが2023年に行ったアンケート調査の結果から、その実態を見てみましょう。
この調査では、「親世帯が子世帯の帰省費用を全額または一部負担している」と答えた人が全体の約70%に達しました。一方、「全額子世帯が負担している」と答えたのは22.8%と少数派です。これにより、多くの親世帯が何らかの形で子ども世帯をサポートしていることが分かります。
親世帯が負担している具体的な項目を見ると、最も多いのは「滞在中の食費」(42.8%)でした。次いで、「滞在中のレジャー費」(19.7%)や「滞在中のショッピング費」(17.1%)が続きます。
一方で、帰省の大きな出費である「往復の交通費」を負担している親世帯は12.5%にとどまりました。この結果から、親世帯は滞在中の費用を負担することが多く、交通費については子世帯が全額、または大部分を負担しているケースが一般的だと考えられます。