・自宅外通学:225万5380円
・自宅通学:161万2280円
親から「奨学金を借りないと大学進学は厳しい…」と言われました。うちが貧乏なのでしょうか?それとも制度を利用している人が多いのでしょうか?
費用の内訳を見ると、受験料で26~27万円ほど、初年度納付金はいずれも135万7080円です。自宅外通学の場合は、これらに加えて以下の費用がかかります。
・家賃:6万7300円
・敷金・礼金:24万6700円
・生活用品費:31万9000円
実際にかかる費用は、進学する大学や住居によって異なりますが、平均で161万円~226万円ほどを準備しなければならないことが分かります。学生生活費を奨学金で賄うにしても、進学までもまとまった費用がかかるため、資金計画をしっかりと行っておくことは大切です。
奨学金制度を利用している人は半数以上|大学進学までにかかる費用も計算したうえで資金計画を
学生生活費の平均は年間で182万円かかるため、家庭の事情で経済的に難しい場合は「学費の付与や貸与を行う奨学金制度を利用しなければ大学進学は厳しい」ケースも考えられます。
奨学金制度を利用している学生の割合を調べてみたところ55.0%で、半数以上を占めていることが分かりました。奨学金制度には返済不要および返済必要なものがあり、家計基準や学力基準などを確認したうえで、どの奨学金に申請するか検討するといいでしょう。
学生生活費の負担を奨学金で軽減できますが、大学進学までもまとまった費用が発生する点に注意が必要です。例えば私立大学へ進学する場合は、受験料・初年度納付金などで自宅通学では161万2280円、自宅外通学では225万5380円の費用がかかります。
進学する大学や居住によって実際に必要な費用は異なりますが、在学中にかかる費用だけでなく大学進学までにかかる費用も計算して、早めに資金計画を立てるといいでしょう。
出典
独立行政法人 日本学生支援機構 令和4年度 学生生活調査結果(4、12ページ)
東京地区私立大学教職員組合連合 私立大学新入生の家計負担調査2022年度(7ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー