石油ストーブは電源を使わないため電気代はかかりませんが、灯油を購入する必要があります。ここではC社の石油ストーブを、1日8時間使用した場合の灯油代を計算します。
 
C社の石油ストーブの概要は以下の通りです。
 

・暖房の目安:10~13畳
・タンク容量:4リットル
・燃焼継続時間:約11時間

 
「燃焼継続時間」とは、タンクに満量の灯油を入れた場合に燃焼が継続できる時間をいいます。つまり4リットルで約11時間継続して燃焼でき、1時間の燃焼で使う灯油は約0.36リットルになります。
 
経済産業省資源エネルギー庁が公表する、「石油製品価格調査」の調査結果によると、2024年12月2日時点の灯油価格の全国平均は18リットル2117円であり、1リットル当たり約117.6円です。
 
1日8時間、石油ストーブを使用した場合では、0.36リットル×約117.6円×8時間=約339円、1ヶ月(30日)使用すると、約339円×30日=約1万170円です。
 

エアコン・電気ストーブ・石油ストーブの1ヶ月のコストは?

算出したそれぞれの電気代、灯油代を表1にまとめました。
 
表1

暖房器具 1日8時間使用した場合の1ヶ月のコスト
エアコン 約5070円(電気代)
電気ストーブ 約1860円~9300円(電気代)
石油ストーブ 約1万170円(灯油代)

※筆者作成
 
3つの暖房器具のコストを比較した結果、一番コストが低いのは最小消費電力時の電気ストーブでした。ただし電気ストーブは消費電力に幅があるため、最大消費電力で稼働した場合は、エアコンを上回る可能性があります。そのため、比較的安定したコストなのは、エアコンであるといえるでしょう。
 
また、上記の比較はあくまでも目安です。使用する暖房器具のメーカーや部屋の広さ、契約している電気会社のプランや地区ごとの灯油代など、さまざまな要因で変化します。
 
実際に使用する暖房器具や、近くのガソリンスタンドの灯油の価格など、確認してみるのもよいでしょう。
 

コスパのよい暖房器具はエアコンであると考えられる。石油ストーブは電気代がかからないが、灯油代でコストがかかる