◆6年前の伝説的、朝ドラカップルが忘れられない

永野×佐藤のふたりで“かけがえのない存在”ときて思い出されるのが、冒頭でも触れた朝ドラ『半分、青い。』のふたり。同作は北川悦吏子氏の書き下ろしによるオリジナルストーリーで、永野は応募者2366人の主演オーディションでヒロインの座を射止めています。そのとき、わずか18歳。

半分、青い。
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同じ七夕の日に同じ病院で生まれた鈴愛(すずめ/永野)と律(りつ/佐藤)。運命的な幼なじみのふたりが、互いを必要としながらもすれ違ったり、求めあったりしながら、高度成長期の終わりから現代までを生き抜く物語でした。

天真爛漫というより自己中心的に感じられるヒロイン像や、偏見ともとれる強い台詞、感情移入できない展開により、#半分白目 #半分青い反省会 の反論タグも盛り上がってしまった本作。朝ドラ大好きの筆者でも離脱しそうになった部分はありました―――が、互いに惹かれ合うも素直になれず葛藤する永野×佐藤ふたりの姿はとにかく尊かった。

じらしにじらして第147話(全156話中)でようやく訪れた、添い寝からのキスシーンは今も忘れられません。切っても切れない、そんな絆をふたりは素敵に表現してくれました。

◆6年前の透明感を保つ永野と、完璧な役作りを見せる佐藤

そして映画『はたらく細胞』においても、ふたりの絆が物語の鍵を握っています。

立派な赤血球を目指して奮闘する新人(?)赤血球を演じる永野は、6年前の透明感を保ちながら、健気で愛すべきヒロイン像を創り上げています。一方の佐藤も、ヒーロー力を発揮。圧倒的な身体能力で壁走りを見せるなどのキレキレのアクションと、徹底的に白く塗られた顔面で役作りは完璧です。

自信をなくしてしまった永野に、不器用そうに寄り添う佐藤の姿は、朝ドラのふたりを彷彿とさせ胸キュンしてしまいました。