「AIに仕事を奪われるかも?」「高齢になっても働き続ける必要がありそう」といった話題を見聞きするたび、将来のキャリア形成に不安を感じてしまうことはありませんか?かつてのように「1つの企業で定年まで働いていれば安心」という時代は終わり、これからはより柔軟な働き方が必要とされていくようになるでしょう。
そんな未来をサバイブしていくためには、たとえ社会人であっても自分の新しい可能性を広げていくことはとても大切!そこで注目されているのが、「社会人インターン」です。
注目される「社会人インターン」とは
社会人インターンとは、本業のある社会人が別の企業や職場で一定期間、仕事を“おためし体験”できる仕組みのことです。
インターンシップ(インターン)という言葉を聞くと、学生がするものというイメージを持つ人も多いでしょう。でも本来インターンとは、「特定の職の経験を積むために行われる活動」を指す言葉。職人の徒弟制度などもインターンの一種と考えられています。つまり、実はインターンとは学生だけのものではないのです。
社会人インターンのポイント
社会人インターンは利用する個人と、採用する企業側とでそれぞれ目的があります。個人は、キャリアチェンジや人脈形成、スキル向上などを目的とする人が多いでしょう。
一方企業は、雇用のミスマッチを減らし、早期退職者を減らしたいという目的で社会人インターンを採用しているところが多いようです。また、隠れた優柔な人材を発掘できるかもしれないという思惑もあるといいます。
そんな社会人インターンについて、ポイントを絞ってもう少し詳しく見ていきましょう。
社会人インターンのメリット・デメリット
個人にとっての社会人インターンの一番のメリットは、「自分の可能性を広げられること」。今まで経験のない業界にも、インターンならチャレンジしやすいですよね。また事前に働いてみることで、企業の雰囲気や仕事の内容、働いている人を知ることができ、また人脈交流によってキャリアの可能性が広がります。
デメリットは、本業とのバランスを取らなければならない、という点です。限られた時間の中で本業とインターンを両立させていくことは、人によっては難しさを感じる場合も。本業をおろそかにしないための時間配分など、しっかりと計画を立てる必要があるといえるでしょう。
また社会人インターンを採用している企業の数が、現状は限られていることもデメリットといえるかもしれません。数が少ないため選択肢が絞られてしまい、まだまだ幅広い職業体験ができないのが実情です。今後、採用する企業の数だけでなく、業種や職種の幅がより多様化していくことが期待されます。
社会人インターン募集中の企業の探し方
社会人インターンを採用している企業の情報を得るには、まずは転職・就職情報サイトやwebサービスで社会人インターン案件の検索をしてみるのがいいでしょう。
気になる企業があれば、社会人インターンが可能かどうかを直接問い合わせてみてもいいかもしれませんね。
報酬はあるの?
社会人インターンには、報酬があるものないもの両方があります。企業や職種によって異なるので、始める前に確認しておくようにしましょう。ちなみに、無償のインターンは有償のインターンより気軽にチャレンジしやすいとの声も。慣れないうちは無償のインターンから始めてみてもいいですね。たとえ金銭的な報酬が得られなくても、人脈やスキルなど、獲得できるものはたくさんありまよ。
ちなみに有償・無償にかかわらず、現段階で所属している会社の社内規定に抵触しないかどうかは、きちんと確認しましょう。